八尾のまち・やおの環境          PART11

環境カウンセラー 中辻えり子

 八尾の空がきれいになってきました。冬の星空はすてきでしたね。夜、庭に出て、南に向いて目を上げると、すぐ見つかるのが「オリオン」。その少し右上では、いくつもの小さな星の集まりの「すばる」。オリオン座の左肩にあるペテルギウスとこいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスをつないだ冬の大三角形など。見上げる角度と向きで、今夜は少し遅かったなとか、月明かりで星達の輝きが少なかったり、雲の流れで、遠く上空の風の早さを思ってみたりと、寒さや首が痛くなるのを忘れるくらい、夜空のショーをひととき楽しんでいます。…6年前の1月16日夕方からの月が赤い満月だったのは、思い出したくもないですが(阪神淡路大震災前夜)。

 最近テレビを見ていて、ふと思ったのは『天気予報』の放送時間のこと。以前はこんなに多くなかったと感じるのですが。今日の天気(午前・午後)、明日の天気、一週間の予報…。気象衛星や天気図、気象予報士が知らせる「お天気」に一喜一憂します。温暖化のせいか、予想のつかない長期予報、局地的な大雨や大風には驚かされます。今年の冬は暖冬のはずが、何年ぶりかの寒い寒い冬になりました。

 「お天気は西の方からくずれてくる・晴れてくる(変わってくる)」「鳥が鳴きだしたから、もうすぐ雨がやむ」「朝のキラキラにはだまされるな(一日中いい天気ではない)」などの言葉が、以前はあいさつを交わす中にはあったように思います。自分の目で朝の空を眺めて、その日の天候や気温に合わせた服装や用意をする。天気予報に限らず、様々な情報や快適環境は、私達の本能的な対応能力を鈍らせているのではないかと思ってしまいます。私達の年代の対応する力と、冬の暖かい部屋で育ってきた子ども達の適応力は、もしかすると随分違ってきているのかも知れません。

 季節は確実に巡っています。「春一番」が吹きあれ、寒さが戻ったような中でも、もう、うぐいすの声が聞こえ(隣の庭でいつもの木のあたりで2月末に)、小学校の卒業式の頃にりんとした花を見せてくれるモクレンのつぼみ。今年の桜前線の大阪上陸は3月30日とか。高安山がピンクの濃淡の花がすみに覆われるのももうすぐです。道路のアスファルトのすき間からもタチツボスミレが顔を出してくれます。春の空気を深呼吸できるような、八尾の身近な自然がいつまでも残っていてほしいと願っています。高安山はいつも間近で見え、夜空の星は実はもっともっと落ちてきそうなくらいたくさんあることを覚えていたいと思います。

 

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