ひよこママのつぶやき
ちびぷうちゃんの話 第6話
ちびぷうちゃんの保育園は2歳児から制服を着て登園することになっている。今はもう夏服になったが、4月当初は「ちぇーふく、ちぇーふく」と毎朝喜んで着ていた。朝は1秒たりとも無駄にはできないので、つい手伝ってしまうのだが、「じぶんでぇー!」と怒る。「自分でしたい。」と思うことは喜ばしいが、私たちは日々余裕のない生活をしているので(早く起きればいいのにねぇ…)「もう、早くして!」と禁句を言ってしまう。やはり、子どもを保育園に預けて共働きを続けるのは「しんどいなぁ。」とつくづく感じるのが、こういう生活に追われて余裕のない時。少し立ち止まって向き合うことができない、そんな自分の状態に正直限界を感じることもある。
そして、「きょう、ほいくえん、いかないねん。」と言われた時がまたつらい。今はまだ、言ってみただけという程度なので、そう深刻ではないが、今後本気でぐずられたらどうすればいいのだろう。私は「毎日決められた時間に決められた場所へ行かなければならない。」という生活は幼稚園から始まった。それまでは、起きたい時間に起きて、遊びたいときに遊んで気ままに暮らしていた。母が働き出したのは私が中学生になってからだったので、小さい頃は家に帰ればいつも母がいた。そのことが、私のちびぷうちゃんへの罪悪感につながっているのかもしれない。そうかといって仕事を辞めるわけにはいかないのだから、いきいきと働いている姿を子どもに見せてあげればいい、と書いてあるのもよく見るし、周囲の人も言ってくれるし、私もそう思うのだけれど、その罪悪感はいつも心のどこかに小さく刺さっている。
けれど、毎日毎日苦悩しているわけではなく、保育園でのちびぷうちゃんの楽しそうな様子を聞いたり、ちびぷうちゃん自身が「おともだちとおしゃべりしてなぁ、はははってわらってん。」などと話してくれると、私まで楽しく明るい気分になってしまう。つい最近、めちゃ楽しくなれたのは、土曜日にお昼寝布団を取りに行った時。普段より少ない人数ではあるが(ちびぷうちゃんはお休みの日)土曜日も来ている子ども達が私を見つけて寄ってきてくれた。「○○ちゃんのお母さんだ!」「○○ちゃんは、どこ?」一人に答えても別の子が同じことを聴き、また答えて、また聴いて、とすごくにぎやか。どうもお出かけの準備中だったらしく順番にトイレへ行き、出てきた子どもがまた口々に「お外行くねん!」と嬉しそうに教えてくれる。月齢の高い子はおしゃべりしながらもさっさとパンツや短パンをはき、帽子をかぶり、「せんせい、靴もはいとくよぉ。」と廊下で待っているのに、他の子はといえば「ぼく、パンツはかないねん。」と先生から逃げ回り、私に「せんせい、ズボンがない〜。」と話しかけている始末。とほほ…。でも、みんなすっごくきらきらした瞳とお日様みたいな笑顔が素敵で、「いつもちびぷうちゃんもこんな風に楽しく生活してるのかな。」と嬉しくなった。心の中が「快晴」になったような気がした。
(有)
|