八尾のまち・やおの環境
環境カウンセラー 中辻えり子
梅雨の季節がやって来ました。長雨か空梅雨か、今年はどんな梅雨でしょうか?(この冊子に目を通される頃には答えは出ているでしょうけれど)交わすあいさつの言葉の中では、いやな季節にされることが多いですが、実は大切な季節であることは、誰もがわかっています。それは命につながる水に関わるからでしょうね。
まちに住んでいて、蛇口をひねれば出てくる水は別にすると、身近にある水は川や水路です。八尾市内には多くの川が流れています。山手の支流の水を集めながら流れる恩智川には水源はなく、生活廃水が流れ込み水量を増やしていきます。春、満開の桜並木が見事な玉串川や長瀬川は本流は大和川です。他に平野川、第二寝屋川、神武川、大正川を合わせて主要8河川です。そして、水が流れていないのも含めて、今では単なる溝になってしまった所が多い小さな水路はあちらこちらで見られます。
川や水路のそばで立ち止まっている人達をよく見かけます。そこにはコイが泳いでいたり、コサギやセグロセキレイが羽を休めていたり、何種類もの草が生えている所、増水時の遊水機能を持たせて川沿いを緑地にしている所、桜やその他並木道になっている所などです。そのような場所には、ごみはまず落ちていません。捨てる人はいないからです。ユスリカ(小さな蚊のような昆虫)が群れ飛んでいる所や、交通量の多い川沿いは急いで通過してしまいます。「川どころじゃない」と言われそうです。
川沿いを自転車で走ってみると、「これが同じ川?」と思うほど様子が変わっていきます。整備されて、石垣状のコンクリート護岸になり、カラフルな舗装や柵がついた散歩道ができた区間、流れてきたごみがひっかかっている所、周りはコンクリートのみの所、周辺の人達が手入れをして、並木や草花が見られる区間…。でも、川を見ているようで、流れている<水>まで意識することはあまりないかも知れません。ワースト1、ワースト2を繰り返す大和川を含めて、八尾の川は「きれいな水やね」と言われるのはいつのことでしょうか。
まちの中を流れる川にとっては、下水道整備は進んできてはいますが、流れ込む生活雑排水は貴重な水源です。自浄能力が少なく、そのまま海へつながっていく川の水を良くするのも悪くするのも、水源となる私達の生活から出る水であることを意識していたいと思います。関心が持たれなくなると環境は汚染されていくということは知られています。地球上の水は増えも減りもせず循環しているのです。人が整備し、保全し続けるのはまちの宿命であり、住人である私達一人ひとりに課せられている責任であると思っています。
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