ひよこママのつぶやき

ちびぷうちゃんの話 最終話

 「もうすぐたんたい(3歳)になります!」と張り切って自己紹介するものの、サ行がまだ言えないあたりがあかちゃんぽくってかわゆいちびぷうちゃん。「えっとなぁ、あのなぁ。」と一生懸命おしゃべりしてくれるので、私もいろいろなことを話すようにしている。天気のこと、季節のこと、その日の予定、どこかへ行った時の感想などなど。すると、「ママ、ようおしゃべりするなぁ。」と言われてしまった…。私がちびぷうちゃんに向かって言ったのを真似ているのだけど、「上手に話せるようになったね。」という意味で私は言ったのに…。最近では「パパおっちゃんみたい。」とか「もうきらいになっちゃうで。」などと憎まれ口もたけてきた。

 それにしても、特別に教えて練習したわけではないのに、ものすごいスピードで言葉を習得していくことには驚かされる。そして言葉を覚えることは様々なことを理解したり、認識する力にもなるようだ。絵本のストーリーを理解し、以前読んだ別の話と比較したり、実際の出来事と同じだということに気付いたりするようになった。だから、保育園での出来事や先生が読んでくれた本の内容やお友達の言ったことなどのエピソードが登場すると私たちは「?」となってしまう。ちびぷうちゃんは自分が分かっていることは、みんなも分かっていると思っているようなので、「それなに?」と尋ねたり、あいまいな返事をすると「さみしい〜」と言って怒る。あくまでも推測だけど、時間、経験、記憶、気持ち、そういったことを共有することの大切さ、楽しさを感じ始めているのではないだろうか。(そこまで理解していると思うのは親ばか?)

 私はこの原稿を書く時「ちびぷうちゃんに伝えたいこと」を視点において書いている。たいした人生経験もないので、「人を差別するような子になって欲しくない」とか「戦争のない世界であって欲しい」とか「ちびぷうちゃんが生まれてきた時のこと」とかごく当たり前のことばかりだけど、少なくとも私が知り得たこと、私が感じたことを私の言葉で伝えていきたいと思っているし、自分を振り返ることもできるので、毎回楽しみながら書いていた。もちろん、私が伝えたいと思ってもちびぷうちゃんが聴いてくれるか分からないし、それをどう理解するかも分からないけど。私が幼い頃からずっと台所に立つ母にまとわりついて話をしたり、お茶を飲みながら母の話を聴いたように、ちびぷうちゃんともそんな時間を持てたらいいなと、なかば憧れに近い想いを抱いている。その時に、つたない文章で書き続けたこの原稿が私に「その時の気持ち」を呼び覚ましてくれるのだと思うとなんだかどきどきする。

 だから、こんな素敵な機会を与えてもらったことにたくさんの感謝をしながら終りにしたいと思います。長い間、本当にありがとうございました。

(有)

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