特集 機関紙づくり四方山話
団体ならば必ず発行しているであろう「機関誌」。自分たちのことを知ってもらおう。活動内容を知ってもらおうと苦労を重ねて編集は行われるのであるが、読み手にとって送られてくるのが待ち遠しいものもあれば、読まれずにそっとそのままおかれているものもあるかも。しかし、読み手に届くまでには、きっと各団体共通する思いや悩みがきっとあるはず。そう堅く信じた「ちいき人権World」編集部では、世人やおに参加しているグループにお集まり願い、機関誌を発行するにあたっての悩みやよまやま話をお聞かせ願ったのでした。
<本日の参加者>
大谷京子さん (ちのくらぶ)
大谷眞砂子さん (CAPプロジェクトやお)
朴洋幸さん (トッカビ子ども会)
阪本美津雄さん (自立生活センターやお)
安達鉄哉さん (自立生活センターやお)
<写真撮影>
笠原辰司さん
<記 録>
武田祐子さん (自立生活センターやお)
<司 会>
鄭 栄鎭 (トッカビ子ども会)
司会:発行にいたった経緯はどのようなものですか?。
ちのくらぶ:メンバーの人のつくっている「ちょっとのぞこう新聞」は、通信を売ってお金をためて旅行にいこう!それから仲間に発信していこうということで、仲間はとてもこれを楽しみにしています。「TOERA」は・・・はっきり覚えていません。(笑)ですが、関わりを障害者以外にも広げていこうということでですね。
トッカビ:名称は「トッカビ」というのですが、後援会でお金を払っていただいた人に、なにをやっているかお伝えするためにです。当初は郵送料がかかって大変なので定期にはしていませんでした。
自立生活センター:センターが全然知られていなかったから知っていただくためにです。最初は定期でなかったんです。タイトルの「ゆに」の由来は、「ユニバーサル」の略です。
司会:どういった人を対象にしてどのような方針で、どのような内容を盛り込んでいますか?
トッカビ:以前は月に1回発行の数少ないスタッフで在日問題など欲張った内容も書いていたのですが、どうにも追いつかないようになってしまって。今は子どもの親や支援者にトッカビのことをわかってもらうことを目的に、活動紹介を中心にした楽しい雰囲気の紙面づくりを心がけています。発行回数も2ヶ月に1回です。
ちの:「とえら」は、精神障害者だけでなく、みんなに役立つ情報をと思っています。本当は会員だけでなく、精神障害に興味のない人、関わりたくない人をつかみたいと思っていて、発行も定期的に、というのは最初から難しいと思っていたので、気の向くままに発行していたんですが、すると半年もあいたりして。(笑)今後は季刊にしたいと思っています。「きゃらふる」は、当事者も家族もいろいろな人がいます。204名の会員がいるのですが実際に関わってくれるのは1割から2割ほどです。でも、ニュースを読んでいただき思いを共有するのも大切です。
自立センター:センターのこと自体を知らせるためにやっているんですが、やはり知らない人に配るルートがないのでそれを増やしたい。記事は事務局会議でテーマを決め、スタッフで割り振りしているのですが、足りたり足らなかったりして、ぎりぎりの中でやっていますね。メールでやりとりすることが多いのですが、送ったつもりが届いてないとか、一括変換のルビ打ちが間違ったりと大変です。郵送料は関定協(障害者の団体で第三種郵便物をとるためのシステム)に入ったことで助かっていますが。
ちの:関定協は、いろいろしばりがかかるので、抵抗がありますね(笑)。あのロゴも、デザイン的に。
CAP:「CAP通信」はお金をもらって発行しているという違いがありまして、その分読み応えがあるように工夫しているのですが、今困っているのがCAPが忙しいということ。力を入れていきたいとは思うのに年4回発行の約束が、3回になり2回になり・・・。CAPは子どもが対象ですが、虐待の問題などを考えると大人とつながっていき、地域でいろんな人が意見を言える場を作りたいと思っています。最初の頃は自分が子育てのことや子ども時代のことなどを話し合った記事が反響を呼んで地域で集まるきっかけなどもできてきたんですね。しかし、通信ができなくなると、集まりも衰退しがちになったんですが今はプログラム・活動の方に理解が高まってきました。問題は記事をチェックをする人と書く人が一緒になっていることと、賛助会員にお金をもらっているのに、発行できないことへの罪悪感もあります。送るのにお金がかかるので、赤字はみなと一緒。ワークショップの後に、「活動資金」ということでかっていただいている。
司会:編集会議はしていますか。
ちの:運営委員会で内容は決めています。
CAP:編集会議をしてます。
自立センター:事務局会議の中に込みで。
司会:スタッフ以外の外部の方に書いてもらったりはしますか。
CAP:プログラムに関わってくれた人に書いてもらっています。
トッカビ:「一人ごと」のコーナーに外部の人が書くこともありますが、だいたいはスタッフが苦労して書いています。
自立センター:スタッフだけで書いていくのはしんどいですね。これからちゃんと続けて出したいので、意図的に外部の人にふっていこうと思います。今日ここに来られているみなさんはよろしくお願いします。(笑)
司会:発行するに当たっての悩みごとや、自立生活センターではルビうちをしているそうですが、ほかのみなさんも注意していることやこだわっていることはありますか?
CAP:読みやすいようにと、字が詰まらないようにはしていますが。
自立センター:なんとかすべりこみで締め切りには間に合わせていますが大変です。
トッカビ:書く人がいつもいっしょで締め切りが間に合わないことが悩みですね。ルビはうちもうっていますし、写真を多くしていますね。楽ですから(笑)
司会:それぞれの売りみたいなものはありますか。
自立センター:情報誌としての機能を広げたい。うちらが取材にいくのではなく、地域の人から、いい店などの情報を集めたいです。
CAP:読み応えはあるが、その分エネルギーはいる。偉い人に話をきくより、読む人たちも参加して作っていきたいです。子どもたち自身にも話しをきいていきたいですしね。
ちの:「きゃらふる」の場合ですが、語りかけ口調と、こちらの思いの熱さは伝えられていると思います。「TOERA」の方はカラー刷り。だれか、特定の人を思って書いているというメッセージ性があると思う。あと、八尾柏原の精神障害者事情がだいたい、これを読めばわかると思います。
CAP:レイアウトですが字は全体の6割ぐらいがよいそうですよ。また、横に文が長くなっているのは読みにくいそうです。(自立センター、ちょっとどきっ)
トッカビ:行間も大切ですね。カットも。
CAP:読む気がするレイアウトって難しいですよね。
自立センター:読んでもらった感想がききたいです。
司会:最後に、読者を増やすために、あちらこちらに置いているということは
トッカビ:やってないのうちだけじゃないか(笑)
司会:ここに集まった人でお互いに交換したりしながらするとよいですね。また、お互いを紹介しあって、つながりができればいいですね。
と、最後はここにお集まりいただいた編集者のみなさんが、それぞれ原稿をふったりふられたり、またはそれぞれ交換し合いましょうとたくさんの元気をもらって帰ったのでした。
司会の未熟さもあってなかなかつっこんだ話は聞けませんでしたが、機関誌発行にかける「苦労」、そこに織り込まれた「思い」は少しはわかっていただけたでしょうか?かくいう私も、これからは送られてきた機関誌はきちんと読もうと思ったのでした。そうそう、原稿締め切りもきちん守ろうとももちろん思いましたので。
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機関誌名 |
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| CAPやお通信 | 毎号、表紙の素敵な手描きイラストが目を引きます。ゲストとメンバーの『ぶっちゃけトーク』が面白いよ。 |
| きゃらふるやおかし便り | 「きゃらふる」の定例会や部会活動を丁寧に報告してくれてます。これを読んでるだけで、会議や活動に参加してる気分。 |
| TOERA | 今回紹介した中で唯一のカラー刷りです。でもこれって家庭用プリンターで時間をかけて刷ってるんでしょうね。こちらも「ちの」の日常風景が目に浮かぶ内容。 |
| ゆに | センターの多彩な活動と、スタッフの熱い想いが伝わってくるパンフです。また、知らなきゃ損の情報も満載です。 |
| トッカビ | 子ども達の活動風景満載のパンフです。レイアウトも、縦書き、横書き、段組、囲みなどなどと、紙面づくりの参考になります。 |
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